■LAN & INTERNET で動画を配信

  • PC-SDVD/U2G でキャプチャしている映像(地デジ放送、DVD再生、ビデオ再生等)を、リアルタイムで別の PC で視聴するのは意外と簡単です。
    それは、簡単にしてくれる無料で利用可能なアプリケーション Microsoft Expression Encoder 4 Service Pack 2 (SP2) があるからです。
  • 但し、他人の著作物を無断で不特定多数に配信することはできないので、あくまでも自己利用のみに限ります。

有効な活用事例

  1. 自宅のネットワークで、家族全員の PC が同じテレビ番組やビデオの再生を、同時に視聴できるようにする。
  2. 海外にいる家族に、日本で放送されているニュース番組をリアルタイムで見られるようにする。
  3. スマートフォンで自宅のテレビを見る。

必要な条件

  1. 配信する側も受信する側も、なるべくブロードバンドで 2.0 Mbps 以上の通信速度を維持していること。
  2. PC やネットワークの状態を変更する権限を持っていること。
  3. ネットワークの IP アドレスとポート番号について、ある程度理解していること。
 

1. 最初に Encoder 4 でプロジェクトを新規作成

  • ライブ ブロードキャスト プロジェクトを選択してください。
  • 右図のような状態で起動しますが、この画面は、「ライブソース」、「プレビュー」など、非常に多くのタブで構成されています。
  • これらのタブは、タブ名の部分をダブルクリックすると、個々のウィンドウで表示できます。
  • プレビューの枠内に表示されている項目は手順を示しているので、最初に「ライブソースの追加」をクリックして設定し、続いて「出力の種類の選択」へと進みます。
  • まずは「ライブソースの追加」をクリックすると、プレビューの枠内の手順が変化するので、その指示に従って作業を行います。
  • ビデオデバイスとオーディオデバイスを右図のように選択し、[構成]のリストで「キャプチャ ダイアログ」と「キャプチャ ピン ダイアログ」を設定します。
  • 「キャプチャ ダイアログ」では、「標準ビデオ」のリストで NTSC_M_J を選択します。
  • NTSC_M では映像が暗いので、NTSC_M_J に変更して明るくします。
  • 「キャプチャ ピン ダイアログ」では、「出力サイズ」が 720×480 であることを確認します。
 

2. プリセットを利用してエンコードの形式を選択

  • 標準エンコード、VC-1、VC-1 高速ブロードバンドを選択し、[適用]で確定します。
  • [適用]された内容は、右図のように若干変更します。フレームレートを 15 に、幅と高さは鍵のマークをクリックして比率の維持を解除し、幅 720、高さ 480 にします。
  • ビデオに関するその他の項目は変更しません。
  • オーディオに関しては何も変更しません。
 

3. 出力形式の選択

  • 「ブロードキャスト」のみチェックを付け、その他の出力は行いません。また、ポート番号は変更しないで 8080 とします。
  • 出力方式が選択された段階で、[開始]ボタンが使える状態になるので押します。
  • [開始]ボタンを押した直後に右図のようなダイアログが表示された場合は、[アクセスを許可する]を選択してください。
  • パブリックに関するオプションは、ここでチェックを付ける必要はありません。
  • [開始]ボタンを押してプレビューに映像が表示されると、出力のタブで[テスト]ボタンが使える状態になるので押します。
  • Windows Media Player が起動して再生されることを確認します。再生されない場合は、最初からやり直します。
  • 再生されれば、ひとまずここまでは成功です。
 

4. LAN 内の別の PC で再生する方法

  • [テスト]ボタンで、Windows Media Player が映像を表示している時、「接続」のタブで現在の接続状況を確認できます。
  • また、外部の PC で配信中の動画を表示するためのアドレスも確認できます。(右図の URL 例)
    http://www.GT-5086J:8080/
  • LAN 内の他の PC で Windows Media Player を起動し、「ファイル(F)」、「URL を開く(U)...」を選択します。
  • 先に「接続」のタブで確認しておいた URL を入力します。配信中の映像が表示されれば、LAN 内での配信は成功です。
  • この時点でプロジェクトを保存しておけば、いつでも直ぐに配信できるようになります。
  • 映像が表示されない場合は、配信側の Windows ファイアオォールの設定等が必要です。
 

5. Microsoft Expression Encoder 4 Service Pack 2 (SP2) の優れた重要な機能

  • 例えば自宅に Server 機を設置する場合、外部からの様々な要求(http, smtp, pop3, ftp などのプロトコル)に対して、そのプロトコルが利用するポート番号をどのローカル IP の PC に送るのか、ルーターの静的アドレス変換で割り当てなければなりません。
  • しかし、そのようなルーターの設定方法は、共通の規格によって仕様が決められているため、その規格に準拠したルーターであれば、プログラムから静的アドレス変換を設定することができます。
  • そして Encoder 4 はそのようなプログラムを内蔵しているため、ユーザーがいちいちルーターの設定をしなくても、配信を開始した時点で自動的に必要な設定を行ってくれます。つまり Encoder 4 はルーターに対して、8080 による要求が稼働中の PC へ届くよう自動的に設定してくれて、配信を停止するとその設定を自動的に解除してくれます。
  • この機能によって、インターネットによる動画配信の敷居が、かなり低くなっています。
 

6. インターネットを介して再生する方法(初級編)

  • Encoder 4 を起動している PC のグローバル IP アドレスを、右図のように指定します。
  • IP アドレスの代わりにドメイン名が使える場合は、ドメイン名の後ろにポート番号を示す :8080/ を付けます。
  • Encoder 4 で別のポート番号を指定した場合は、その番号をご利用ください。
  • あなたの IP アドレスによる表記の例を示します。
 

7. Windows Media Player ではなく、Webサイトで見えるようにする方法(中級編)

  • Web で動画を再生するためには再生するためのプレーヤーが必要ですが、右図のような無料でご利用いただける『Silverlight版 HD Player』を公開しているので、ご利用ください。
  • 利用方法が最も簡単な HD Player 6 がお薦めです。
    "HD_Player_6.zip" - 2010年6月26日版をご利用ください。
    付属の解説書を参考に、テキストエディタで HD_Player.XML を書き替えたり、xap ファイルをリネームしたり戻したりする必要があります。
  • 特に注意する点は、元来動画ファイルを再生することを前提としたプレーヤーのため、ソースファイルを絶対アドレスで指定する部分を、マルチメディアストリーミングのプロトコルで指定します。
  • ≪例≫ HD_Player.XML の書き替え部分
       <WMVURL>mms://123.45.67.89:8080</WMVURL>
       サンプルページ (フォルダ内の全収容ファイル:HD_Player.zip)